— Single Females Are a Growing Market Force —

全米リアルター協会(NAR)によると、1990年代初頭から独身女性の購買力は同世代の男性たちの倍近い数字を記録しています。その進撃は今でも止まらず今年は台風の目になるかもしれません。

独身女性の物件購買者数は全体の15%を占めており、その比率は結婚したいわゆる夫婦層に次いで2番目に大きなバイヤー層となってきていると、NARによる「2015年プロファイル・オブ・ホームページバイヤーズ&セラーズ(2015 Profile of Home Buyers and Sellers)」で発表しています。多くの専門家はこの流れが今後も続いて行く理由として、女性の収入がここ数年で著しく伸びていることを指摘しています。

女性バイヤー層の中間年齢は50歳で、戸建て、部屋構成は3ベッドルーム&2バスルームが好まれているようです。ロケーションはもちろん大切で、友人や家族の近くに住みたいという願望も含まれています。

購買力の大きな要因は、

マイホーム願望 (Desire to Own):37%の独身女性バイヤー層はマイホームに住みたい理由で物件を購入。

収入の増加 (Rising Incomes):米国の大きな都市では、ここ数年の女性による収入が著しく増加している傾向で、マイホームを購入し易い環境。

住まいの選択肢 (Availability of Housing):NARの調査結果によると、一般的に女性のバイヤー層は3ベッドルーム&2バスルームを好む傾向にあり、このサイズは全米本土において、探しやすいサイズであることから、在庫数が少ない現在の市場でも十分に購入できる物件がある。

購入vs.賃貸 (Buy vs. Rent Choices):多くの都会ではアパートの家賃が上昇して来ていることから、賃貸するよりは購入する選択傾向にある。エクイティの蓄積も可能。

独身女性のバイヤー層が引き続き2016年も既存住宅市場を動かすことになるでしょう。

<Source: NAR, The Kansas City Star>