多くの大都市圏では未だに価格が上昇傾向

全米の多くの大都市圏では、そのペースはスローダウンしましたが、不動産価格は未だに上昇しています。全米リアルター協会(NAR)は、「2018年第4四半期の全米の戸建て既存住宅の中間価格は257,600ドルで、前年同月との比較で4%上昇した」と報告しました。 カリフォルニア州を中心とした米国の西部地区では、既存住宅の販売戸数は前年同月比で6.5%の減少で、前年同時期との比較では13.9%ダウンしましたが、中間価格は383,000ドルで1.8%上昇しました。...

米国経済はスローダウン、住宅市場の見通しは小休止状態

ロイターが行った調査で、今年の全米の住宅価格の動向は、戸建て住宅の不足や一時のモーゲージ利率の上昇などの要因が、価格が高騰している市場をさらに圧迫しているため、この5〜6年間で最もスローペースの上昇になると予測されていることが明らかになりました。 このロイターの調査は、全米の40名ほどのエコノミストや住宅アナリストたちの回答をまとめたものです。米国の中央銀行にあたるFRB (Federal Reserve Board:連邦準備制度理事会)...

エクイティーリッチの世帯は全米で1,450万戸に

既存住宅価格の上昇が、全米でホームオーナーの資産を増やしています。不動産リサーチ会社の大手、エイトム・データリサーチ (ATTOM Data Research) 社は、いわゆる「エクイティーリッチ (equity rich)」と呼ばれる世帯は、この第3四半期で、全米の既存住宅でモーゲージや住宅ローンを取得している総数の1/4以上の25.7%、世帯数にして約1,450万戸となっており、過去最高の数字であると発表しました。...

11月のペンディングホームセールス・インデックスは0.7%減少

全米リアルター協会(NAR)は、全米の既存住宅販売の先行指数を表すペンディングホームセールス・インデックス(PHSI)の昨年11月の状況について、米国北東部と西部で若干上昇したと発表しました。 PHSIは契約が成約した状況を表す指数で、全米では前月より0.7%減少して101.4ポイントで、10月は102.1でした。2018年通年では11ヶ月連続して減少しており、昨年対比では7.7%減少しました。...

年間所得117,000ドルでも低所得とみなされる都市は?

米国住宅都市開発省 (HUD:U.S. Department of Housing and Urban Development) は、毎年、HUDが主導する低所得者層向けの住宅プログラムのガイドラインを発表しています。その中で目に留まったのは、カリフォルニア州のサンフランシスコ(San Francisco)でした。HUDでは、サンフランシスコの一家(夫婦と子供二人)の年間収入である117,400ドルを、低所得者層と位置付けたのです。 HUDは、全米の各都市でハウジング・アシスタンス (housing...

全米で非居住用住宅 (バケーション、投資&セカンドホーム) の 比率の最も高い都市は?

オンラインの金融機関であるレンディングツリー (LendingTree) は、「全米の都市の中で、居住用ではなく、投資あるいは非居住用 (non-owner-occupied) として購入された物件の比率が多い場所は、南部と西部に多く見られる」と最近の調査で発表しました。 この調査で判明した主なポイントは、下記の5つです。 全米の中でも地域差があり、南部と西部に非居住用の比率が多く見られ、北東部と中西部ではその比率は低くなっています。...