ハワイを訪れた方は、すでに新しいマンション群(英語ではコンドミニアムと呼ぶ)がアラモアナ・ショッピングセンター(Ala Moana Shopping Center)のダウンタウン寄り、つまり西側の地域に続々と建てられているのをご存知でしょう。
この西側の地域は2つに分かれており、ショッピングセンターの周り一帯をアラモアナ(Ala Moana)地区、その西側でダウンタウン寄りをカカアコ(Kakaako)地区と地元では呼んでいます。この2つの地域では、今後15年ほどで、4,000戸に及ぶコンドミニアムやホテルコンドミニアムの開発が予定されており、すでにその一部が始まっています。
マップに示すように、アラモアナ地区では、メインのカピオラニ大通り(Kapiolani Blvd.)を中心として、ザ・セントラル・アラモアナ(The Central Ala Moana:43階建て、513ユニット)、アズーレ・アラモアナ(Azure Ala Moana:41階建て、410ユニット)、ハワイシティープラザ(Hawaii City Plaza:26階建て、163ユニット)、ハワイオーシャンプラザ(Hawaii Ocean Plaza:40階建て、207ユニット+200ホテル室)と、2つのタワーからなるスカイ・アラモアナ(Sky Ala Moana:1つは474ユニット、もう1つは300ホテル室)などが、現時点で許認可を得ているプロジェクトです。コンベンションセンター近辺には、建設中のカピオラニ・レジデンス(Kapiolani Residence:45階建て、485ユニット)、マンダリン・オリエンタルホテルレジデンス(Mandarin Oriental Hotel Residence:36階建て、125ユニット+109ホテル室)などがあります。
また、このアラモアナ地区には、ショッピングセンターに隣接して建てられ、昨年末に完成した最高級コンドミニアム「パークレーン(Park Lane:8階建て、217ユニット)」もあります。
一方、カカアコ地区には、2016年末に完成したコレクション(Collection:43階建て、397ユニット)、シンフォニーホノルル(Symphony Honolulu:45階建て、388ユニット)、2017年に竣工したワイエア(Waiea:36階建て、171ユニット)、アナハ(Anaha:38階建て、311ユニット)、ケアホウ・プレイス(Keauhou Place:43階建て、423ユニット)、今年完成するアエオ(Aeo:41階建て、466ユニット)、現在販売中のアアリイ(A’alii:42階建て、751ユニット)、2019年完成予定のケ・キロハナ(Ke Kilohana:43階建て、424ユニット)などがあり、2019年初頭から販売開始のコウラ(Koula:41階建て、565ユニット)のプロモーションも始まるところです。
住宅不足が深刻なホノルル住民のためのプロジェクトとして、これらのコンドミニアムや複合型など様々なものがあります。現在、オアフ島西側のカポレイを起点に建設されているホノルル・レールトランジット(Honolulu Rail Transit)と呼ばれる高架線の第1期の終点は、アラモアナ・ショッピングセンターとなっており、進捗に多少の遅れはあるものの、2025年には完成の予定です。カカアコでは、今年の5月にアエオの1・2階部分にホールフーズ(Whole Foods)がオープンし、増床されたショッピングセンターでは地元のフードランドファームズ(Foodland Farms)が営業を開始し、隣接したモールにはカリフォルニアを本拠地とするニジヤ(Nijiya Market)も入るなど、居住地域としてますます発展していくことでしょう。