アメリカの賃貸サービス大手のレントカフェ (RentCafe) 社の調査によると、賃貸の傾向はあるものの、先進国を中心とした30カ国中29カ国において、過半数がマイホーム、つまり持ち家志向であることが分かりました。

調査した30か国のうち21カ国で賃貸世帯の増加傾向が見られます。アメリカの賃貸者数はEU (European Union) の2倍ですが、全体から見れば、ホームオーナー数には及びません。その比率は、全体の36%から37%台となっています。

レポートでは、「世界的な住宅価格の上昇、経済的なリセッション、あるいは人口構成の変化などが、住宅の賃貸需要を促している」と分析しています。

レントカフェ社によるこの調査は、人口の多い先進国上位30カ国を対象としており、その中にはアメリカ、カナダ、日本、ロシア、オーストラリアやイギリス、フランスなどのヨーロッパ諸国も含まれています。

30カ国のうち、スイスだけは賃貸比率が56.6%を占めていますが、そのほかの29カ国は持ち家志向です。持ち家比率の最も高い国は東南アジアのシンガポールで、賃貸はわずか9.7%でした。続いて、スロバキアの10.7%、ロシアの12.9%、ポーランドの16.3%、ノルウェーの17.2%が、賃貸比率の少ないトップ5となっています。日本の比率は38.7%でした。

<Source: REALTOR.Magazine>