ホノルル・リアルター協会 (HBR: Honolulu Board of Realtors) は、8月のオアフ島のコンドミニアムの販売が昨年同月対比で19.5%増加して575ユニットと、2006年8月以来の最高値を記録したと発表しました。

「一般の消費者にとって、戸建てと比較するとコンドミニアムやタウンハウスは、購入価格の低さという観点から人気が出て来ている」とHBR会長のスー・アン・リー女史はニュースリリースで述べ、「コンドミニアムの在庫数 (販売可能な物件数) が11.2%も増えたことが消費者に選択肢を与え、エスクローに入っている物件数も30%増加している」と続けています。

オアフ島のコンドミニアムの中間価格は419,000ドルと、昨年同月の398,000ドルよりも5.3%増加しています。

一方、8月の戸建ての販売は362戸と昨年同月よりも5.2%増えており、同様に中間価格も786,250ドルと5.2%増加しています。

ペンディングセールス (Pending Sales:成約されエスクローに入っている物件を意味する) の数も、戸建てが602戸で30.3%、コンドミニアムが850ユニットで30%と、それぞれ昨年同月よりも増加しています。

物件が成約までにかかった日数 (DOM: Days on Market) は、戸建てが昨年同月と同じ16日間ですが、コンドミニアムは昨年同月の15日間よりも20%増の18日間と、成約までに日数がかかっています。

現時点で販売可能な物件数は、戸建てが昨年同月よりも19.4%減少して2.5ヶ月分、同様にコンドミニアムは6.7%減少して2.8ヶ月分となっています。ちなみに、全米で見てみると、在庫数が5~6ヶ月分の場合は市場が好調であることを意味し、9~10ヶ月分かそれ以上になるとマーケットは不調、12ヶ月分以上になると過去の例ではリセッションになっています。オアフ島のマーケットは、堅実な右肩上がりで好調であることを示しています。

<Source: Pacific Business News>