不動産の購入は、時としてイマジネーションを必要とします。特に住宅の場合は、オープンハウスなどでゲストが内覧に訪れた時に、〝このような感じ、フィーリングが持てる家なのだ〟と感じさせる努力は、特に対象が空き家の場合、「ステイジング (staging)」をすることによって解決され、不動産のプロであるリアルターには必須アイテムとなります。
「百聞は一見に如かず」:人は見た目に左右される傾向があるため、「ああだ、こうだ」と説明して理解を得るよりは、その対象物件がコンドミニアム、タウンハウス、あるいは戸建であろうと、その物件にふさわしい見せ方をする必要があります。
ステイジングは、部屋の輪郭を映し出す:これはとても大切なポイントで、リスティング物件のMLSへの掲載写真やショーイング(効果的・印象的な見せ方)の際にも現れてきます。一般的に、人はたとえ大きさや長さなどの寸法を言われても、実際にそこに物が置かれていないとなかなか理解しにくく、また他との比較ができないものです。しかし、そこに家具などが置かれていると、目で見て判断ができるので、理解しやすいのです。
ステイジングは、家のプラス部分を引き立たせる:壁に傷があったり、家具が揃っていなくてみすぼらしく見えたり、クローゼットが小さい場合、何も置かれていない空室は小さなことでも目につきますが、家具や装飾品、花などが置かれていることによって、人のフォーカスは部屋全体、家全体のイメージを映し出すことになり、小さなマイナス部分はカバーされるのです。
ステイジング自体がマイナスイメージを払拭する:一般的に、何もない家やコンドミニアムのユニットなどは、空室、離婚による売買、資金繰りの問題などと、何も無いことでマイナスの感触を作り出してしまいます。仮に、誰も住んでいない家やユニットであっても、ステイジングをすることにより、プラス効果、家のイメージを上げる効果があります。
<Source: Realtor.Mag>